洋服には、洋服誕生以来、長い歴史の中で色々なデザインが試みられ、現在メジャーになったシルエットがいくつかあります。多くが天才と名高い有名デザイナーの手によるもので、「I ライン」「Xライン」「Aライン」と呼ばれているような洋服の輪郭・ラインで、それぞれ特徴があります。
この洋服の輪郭を上手く利用すれば、なりたいシルエットに近づく事が出来ます。なりたいイメージにあったシルエットのスーツや洋服選びがスタイル良く見せる第一歩です♪
Iラインとは
服のデザインには、人の「目の錯覚」を利用したデザインもあります。アパレルメーカーやブランドのそれぞれの工夫です。ちょっと知りたいと思いませんか。 「スーツ(服)のラインの切り替えの視覚的な効果」についてお話します♪
すっきりとキレイに見せるために、特に効果的なのが 縦のラインの切り替え線と言われています。
首回り(胸まわり)の V字スタイルを作ることを意識してみる
スーツなら、襟付きのテーラードジャケットが良い例です。V字(Vネック)の鋭角的なシルエットは、首から胸、ウエストにかけてを すっきりシャープに見せてくれる効果があると言われています。
結果として、顔も小さく、体型も細く見せる事ができてしまいます。これは、デザイン的に言えば、目の錯覚を利用したものなんですよ♪
下の画像を見て下さい。直線の長さは同じで、先端に付いている矢の長さも同じです(矢の向きだけが違うんです)。どちらの直線が長く見えるでしょうか?右の方が長く見えませんか。
特に、胸から下のコンプレックスに関しては、かなり良い方法だと思います。
縦縞が細く見える、いや横縞の方が細く見える・・・と色々な言い方がされますが、どちらが正しい?
実は、どちらも正解です。どちらも、一定の条件がそろった場合に効果が発揮されます。
▼縦縞が細く見える条件
縦に長い服は、縦縞の方が細く見えます。スーツを含め、洋服は縦長の長方形に近い形です。それなので、ほとんどの場合、縦縞ストライプの方が細長く見えます。
▼横縞が細く見える条件
正方形に近い形の服は、横縞が細く見えます。
これは、いわゆる「ヘルムホルツの正方形」の話です。
どちらの正方形が細く見えるでしょうか?右の正方形の方が細く見えませんか。
これは、繰返しの連続がつくり出す目の錯覚で、「正方形という限られた条件下」では、縦じまよりも横じまの方が、細く見えてしまうというものです。
それなので、正方形に近い形の服(例えば丈の短いトップスやミニ丈のパンツなど)を選ぶ場合は、横ボーダーの方が細くスリムに見えてしまう場合があるということを証明しています。
スタイル良くスリムに見せたい時に、利用してみるべきなのが「生地」の特徴である折り柄。フォーマルスーツやビジネススーツだと、柄物は取り入れにくいので、生地の織柄や質感で選ぶのがコツ。
スタイルが良く見える フォーマル・スーツ おすすめの生地(織柄)は、何と言っても「シャドウ・ストライプ」です。
シャドウ・ストライプ(シャドー・ストライプ)とは、織糸の方向を変えることでストライプ柄に見える生地柄のことで、一見すると無地に見えますが、光の加減で「ストライプ柄」がうっすらと浮き出る生地です。独特のツヤ感があるので、上質なビジネススーツから、フォーマルスーツまで幅広く使われています。
(画像)シャドーストライプの生地
一般的なアンサンブルスーツやドレスの場合だけでなく、スーツ・ドレスが 上下で異なる色の組み合わせや異素材の場合、挿し色が他にある場合にも有効な方法です。シンプルな方法ですので、お試しくださいな。
靴とバッグの色を統一する方法
どんなスーツにも、ほとんどあわせられるのが 黒系のパンプス。そして、誰もが一つは持っているであろう色のバッグといえば フォーマルで定番色ともいえる黒でしょう。
また、明るめのスーツを着る場合は、薄いベージュ系やグレージュ系の靴とあわせても素敵です。そんな場合も、靴と合わせた色合いのバッグを持つと とても統一感があってすっきりです。
靴とバッグのコーディネート法には、「靴やバッグを挿し色として使う方法」もあります。
キレイな色合いのバッグをお持ちなら、試してみたい方法です。なお、フォーマルでは、挿し色として使うのは、バッグ単独の方が落ち着いて見えます。
靴は、できるだけ服と同調した雰囲気のものを選ぶようにします。
例えばワンピースが柄物プリントだった場合、柄に使われている ある色に靴やバッグの色を合わせてみると 華やかになりつつも、とても統一感があっておしゃれです。最近トレンドの上下色を違違えたスーツ(例えば、ジャケットが白でスカートが黒など)の場合は、ジャケットあるいはスカートどちらか一方の色と靴やバッグを合わせても素敵です。
また、服地に限らず、スーツに付属として使われているポイントとなる小物(ベルトやコサージュ、リボンなど)の色と バッグ・靴両方もしくは、いずれかを合わせることも考えられます。
より、シックな装いにしたいなら、服地のベースカラーと同調的な色合いにすると 上品です。